第33回CT画像研究会案内

謹啓  初秋の頃
皆様のおかげをもちましてCT画像研究会は、第33回目を開催できる運びとなりました。
今回は『未来を見る、画像を診る ―画像診断技術をリードするプロとなるために-』をメインテーマにプログラム 構成しております。厚労省より、画像診断における読影の補助が課せられた我々放射線技師にとりまして、 身につけるべき読影力とは・・?有効な画像表示法とは・・?
特別講演に、大阪大学大学院医学系研究科 放射線医学講座 本多 修先生を招致しGuLACTIC2010のガイドライン、 そして設立が待たれるCT専門技師認定機構の現状をふまえ、皆様とともに検証したいと考えております.
ご多忙の折とは存じますが、多くの先生方にご出席頂きたくご案内申し上げます。

●第33回CT画像研究会プログラム
メインテーマ
『未来を見る、画像を診る』―画像診断技術をリードするプロとなるために―
フレッシャーズセミナー
 ■「臨床に有効な画像表示法」石丸芙美子/兵庫医科大学病院
講演①
 ■「Gradient MIPの有用性」井野雅基/済生会熊本病院
講演②
 ■「GuLACTIC2010標準化班における胸部(呼吸器)領域のCT撮影」萩原芳広/栃木県立がんセンター
講演③
 ■「 CTの専門制度は何を目指しているか‐X線CT専門技師認定の現状‐」井田義宏/藤田保健衛生大学病院
講演④
 ■「 読影力が左右する検査の進め方‐CT&MRI‐」青山信和/神戸大学医学部附属病院
特別講演
 ■「診断に重要なCT画像作成のために-放射線科医は何を見ているのか-」本田修/大阪大学大学院医学系研究科

アンケート結果について

性別 人数 割合
108人 89%
12人 10%
無回答 1人 1%
技師歴 人数 割合
5年未満 30人 25%
5年~10年 24人 20%
11年~20年 37人 31%
20年以上 28人 23%
無回答 2人 2%
参加は? 人数 割合
はじめて 16人 13%
2回目 18人 15%
時々 47人 39%
毎回 37人 31%
無回答 3人 2%

研究会全体に関するご意見・ご感想

・会場が広くてよかった。
・やや時間が長い。あと1時間短くして欲しい。
・初めて参加させていただきました。CT技術に関して,基礎から応用まであり,すごく勉強になりました。
・今回は画像が多くてよかったです。
・毎回楽しみにしています。準備等ありがとうございます。
・前回今回と大変興味深い内容で勉強になりました。次回も参加させて頂きたいと考えていますので今後とも宜しくお願いします。
・講演2と特別講演で、技術面、読影面両方の内容が聞けて良かった。
・1つあたりの講演時間を短くして、もう1題を増やしたほうがいいかも。
・今回初めて参加させていただいてとても細かく深い内容の講演ばかりだったのでとても満足しています。
・いつもより内容がよかったです。
・毎回、最後の方は集中力が低下します。もう少し工夫がほしいです。最後に発表する方がかわいそうだと思います。 ・特に特別講演が面白かった。内容としては講演②④特別講演に興味を持ったので、こういうテーマで 今後研究会してもらいたいと思う。
・場所が案内状にかかれていたものよりかなり遠く、悪い。円形ホールでいつも通りやってほしい。

講師

フレッシャーズセミナー「臨床に有効な画像表示法」

兵庫医科大学病院/石丸芙美子先生

講演①「Gradient MIPの有用性」

済生会熊本病院/井野雅基先生

講演②「GuLACTIC 2010標準化班における胸部(呼吸器)領域のCT撮影」

栃木県立がんセンター/萩原芳広先生

講演③「CTの専門制度は何を目指しているのか-X線CT専門技師認定の現状」

藤田保健衛生大学病院/井田義宏先生

講演④「読影力が左右する検査の進め方 -CT&MRI-」

神戸大学医学部附属病院/青山信和先生

特別講演「診断に重要なCT画像作成のために -放射線科医は何を見ているのか-」

大阪大学大学院 医学系研究科 放射線医学講座 本田修先生

懇親会の様子

第33回CT画像研究会集約

よもや台風近畿最接近と同じタイミングでの開催かと危ぶまれた第33回CT画像研究会も、台風の進路がそれ、無事開催されたことをとても幸運であったと感じています。そんな状況の中、いつも通りの300名を上回る聴講者の方々がご参加頂き、熱心に聴講されている姿を見て、このCT画像研究会がCTユーザーにとってかなり認知されてきたことを示すものではないかと感じておりました。誠にありがとうございました。
第33回CT画像研究会の開催テーマは「未来を見る、画像を診る―画像診断技術をリードするプロとなるために―」とさせて頂きました。私たち診療放射線技師にとって、画像の物理的評価あるいは解析そしてそこからつながる医療被ばく管理は医療に従事する技術者としてもっとも重要な部分であり最善の管理をすることが私たち診療放射線技師の責務であります。しかし、私たち診療放射線技師は技術者でありかつ医療従事者であります。医療画像のプロであるためには、画像の性能評価のみではなく、その画像が伝えようとする医学的所見を十二分に理解した上での質を評価する必要があります。そう、いわゆる読影力です。今年、厚生労働省から出された「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について 」という通達には診療放射線技師の項目に「画像診断における読影の補助を行うこと 」という文面がありました。検査の目的はなんなのか、その目的にあった検査を行っているのか、目的にあったスライス厚、表示法、タイミングなどなど、目的に合致した最高条件の画像を医師に提供することがレベル高い「読影の補助」につながり、医療従事者としての存在意義につながるのではないかと考えます。まさに日々目にする無数の画像をしっかりと見据えることが、私たち診療放射線技師の未来を見据えることにつながっているのではないでしょうか?
第33回CT画像研究会ではこのようなテーマのもとに様々な側面から診断に必要な画像はいかなるものかをご講演頂きまし。またそのことに連携する形で今まさにスタートしようとしている「CT専門技師」についての最新情報についてもご講演頂きました。聴講者の皆さんにとって有意義な情報をご提供できたのではないかと思っております。今後共、CT画像研究会を有意に活用頂きますよう、よろしくお願い致します。
第33回CT画像研究会 当番幹事 彩都友紘会病院 福西康修

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